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キイロちゃん誕生以前にミドルちゃんがいた。 ボグダンとシバタによってクラクフのファンシー文具店のショーウィンドウにいたところを発見されたカエルは、緑色なのでミドルちゃんと名付けられ、その後来日を果たし、シバタの部屋に棲息中である。 クラクフの部屋にもカエルがほしい! …というボグダンの切なる願いは、手近な材料を使った自作の道へとつながった。古布をカエルの形に切って縫い合わせ、中には米を詰めてあるので、いざというときは非常用食糧にもなる。目はフェルト製。たまたま布が黄色だったため、カエルはキイロちゃんと名付けられた。 キイロちゃんのポジション キイロちゃんはボグダンの部屋の入り口近くの天井から糸でぶら下がっている。触れない限りはほとんどその姿勢を変えないが、湿度の加減で糸が伸縮するのだろうか、入り口に向かって見るといつもは左横向きなのに、ときどきお尻を向けていることがある。この姿勢の変化を記録しておいて、天候のデータとつきあわせてみれば、将来ひょっとすると「キイロちゃん天気予報」が可能となるかもしれない。 頭の上の十字架 シバタ撮影のキイロちゃんの写真は、ちょうどキイロちゃんの頭上に十字架上のキリスト像がぼんやり写りこんでいる。カトリック信者がほとんどであるポーランドの家庭において、キリスト磔刑像はマリア像とともによく見受けられる。写真の磔刑像は入り口ドアの上の壁に掛けてあるもの。この写真のせいでキイロちゃんには「カトリックガエル zaba katokicka(ジャバ・カトリツカ)」の異名もある。 シバタ記 ©2004 |
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